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「ママと行けば良かったな、ごめん」授業参観に来た亡き父を傷つけた幼い私。今は心から尊敬しています

2021年2月20日

  • <この体験記を書いた人>


    ペンネーム:くあら
    性別:女
    年齢:53
    プロフィール:2020年、大変な年だったなあ。早く良い思い出に変わりますように。


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    父は10年ほど前に70代後半で他界しました。


    祖父の代から続く職人で、記憶の中の父はいつも作業着姿で、汗水たらして働いていました。


    寡黙な人で、子育てに無関心という訳ではないのでしょうが猫可愛がりされた記憶はなく、ベタベタしてくることもない「昭和の父親」という感じの人でした。


    小学校低学年の頃の、ある雨の参観日のことです。


    教室の後ろにはいつもより綺麗な服を着てお洒落したお母さんたちが並び、同級生たちもソワソワして後ろを振り返っては手を振り合っていました。


    私も母の姿を探しましたが、なかなか現れず、授業開始のチャイムと共に担任の教師が入って来ました。


    それからしばらくして後ろの扉が開き、作業着姿の父が入って来て、真ん中あたりに立ち、振り返った私と目が合うと嬉しそうに軽く手を振ってきました。

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